今回の過去最大級とも言える住宅ローン控除は、御承知の通り100年に一度とも言われる経済金融危機に対処する景気刺激策として導入されました。
現在の金融状況は、金融機関の貸し出しは住宅ローン融資にシフトしていると言えます。更にこの大型住宅ローン控除制度により、住宅ローンの借入金額が引き上げられ、より一層のローンが組める可能性が出てきました。このことで、住宅購入予定者が諦めていた今までの返済能力を超えるハイグレードな高額物件に少し無理をすれば手が届くのではないかとの期待を持つようになることもあると思います。
長引く不況の影響で金利は超低水準をキープしていますし、あこがれの高額物件を手に入れるチャンスとも考えられます。
しかし本当にそうでしょうか。住宅ローン返済は、長くは親子に渡ることもある息の長い返済です。あこがれの物件を手にしたとしても、返済期間は長く、例えば金利変動型の住宅ローンやある一定期間後に金利が変わる住宅ローンを組んだ場合には、金利上昇のリスクは自分で負わなくてはなりません。金利の上昇は、思っているより強力に家計を圧迫します。そこで、将来にわたり、十分で余裕のある返済計画をシュミレーションすることが肝要です。
今回の住宅ローン控除制度は、確かに魅力的ではありますが、売り手のセールストークに流されず、客観的に自分の家計生活状況や制度の詳細を把握することが必要です。